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AFTCコンシューマーレポート

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Vol.5

I.トピックス:「高額な諸費用」に関するトラブル
1.「高額な諸費用を請求された」ケース
1)相談内容(一般消費者からの相談)




中古車雑誌で現金販売価格が10万円という格安の中古車を見つけ、販売店に出向いて商談をしたところ、車両代金・税金の他に諸費用として30万円必要と言われた。内訳を尋ねたところ、登録に伴う諸費用20万円と点検・クリーニング等の納車準備費用10万円と言うだけで、明確な説明がない。本当にこのように高額な諸費用がかかるものなのか?




2)問題点




・高額な諸費用の請求
・諸費用の内容について明確な説明がない点




3)相談者へのアドバイス




諸費用は、登録に伴う諸手続きや納車等の業務を購入者に代わって販売店が行うための費用です。また、その額については、各販売店が時間当たりの人件費と業務に要する行動時間を基に算定していますので、販売店毎に額が異なります。
したがって、諸費用の額について高い安いは一概に言えませんが、諸費用の内容については販売店に詳しい説明を求め、十分、納得した上で契約することが大切です。
また、点検、クリーニング等の「納車準備費用」については、本来、車両価格に含まれているべきものであるため、支払う必要はないものと考えられます。

未然防止のためには…
中古車を購入する際には、車両代金の他、税金、諸費用等が必要になります。したがって、購入の検討をする際には、車両本体の価格だけではなく、諸費用等を含めた支払い総額で比較することも大切です。




○トラブル未然防止のための販売店へのアドバイス




1.
諸費用を一括請求することは、お客様にわかりづらいばかりか、誤解をまねくことにもなりかねません。「登録」、「納車」等の項目毎に区分して費用をお客様に明示するとともに、必要に応じて費用の算定根拠等についてお客様に説明し、了解を求めることが大切です。
2.
納車前の点検やクリーニング等は、販売店が中古車を納車する際に当然行う作業であり、本来、それらの費用については車両価格に含めておくべきものです。